動物のおしごと

動物看護師、ペット栄養管理士の小嶋未来(こじまみき)さん
おしごとファイル

ジュニアマネージャー
動物看護師
ペット栄養管理士
小嶋未来(こじまみき)さん
(AHT,PGS,CDT取得)

2007年 ヤマザキ動物看護短期大学 動物看護学科卒業
同年 小島動物病院アニマルウェルネスセンター 入社

http://www.animal-wellness.co.jp

動物看護師としての現在の生活を教えてください。

動物看護師として就職し、今年で2年目になります。
病院の診察時間は朝8時から夜8時までになっていますが、急患がある場合はもっと遅くまで仕事になることもあります。
仕事内容は、受付、診察補助、入院動物のケア、病院のDMづくりなどなど...、診断・手術・処方という獣医師の仕事を除く全ての仕事が動物看護師の仕事です。
お休みはローテーションで週2回。
入社したての頃はとにかく疲れていて、休みの日はほとんど身体を休めていました。
今は休日はリフレッシュにあてています。友だちと出かけたり、スポーツをしたり。でもリフレッシュと言いつつも、DMを作っている時などは、喫茶店にいてもきれいなパンフレットが目についたりします。仕事を楽しく充実して過ごせるような休日の過ごし方が最近はできるようになって来たかな、と思っています。

どんな子ども時代を過ごされましたか?

両親が動物病院を開業しておりましたので、子どもの頃から身近に動物がいました。私はいつも母について歩いていたので、子どもの頃から仕事の様子を目にしていて、なにも知らずに見聞きしたことが今役に立っているように思います。

私の家は、身近にあまり同年代が住んでいない環境でした。でも私はもともと、動物病院の動物看護師、私にとっては”おねえさん”や、母の世代の女性が大好きで、話し相手をしていただいたりとてもかわいがっていただき、楽しく過ごすことができたのです。 飼い主さまやスタッフは、女性が多く、この点も仕事をするようになってから生かされている個性かもしれないな、と思います。

この進路を決めたのはいつごろでしたか

そのような環境で育ちましたので、動物病院で働く、という将来像は、私にとってとても自然なことでした。
本格的に進路を考えたのは、高校生の時です。
私にも他の進路がなにかあるのかも考えたい、 という風に一時は思ったのですが、 ある日、私の周りには、いつも病院のスタッフや飼い主さまがいてくれて、その方々のおかげで今があるという気持ちを再認識しました。
生まれ育った環境や、これまで見聞きしてきたもの、言って下さったことなどを思い出し、私ができる一番の恩返しは、動物看護師として力を尽くすことなのだと思いました。その気持ちは今でも変わりません。

そして東京にある動物専門短期大学の一期生として入学しました。

学生生活はいかがでしたか?

学生時代は...とにかく楽しかったです!
東京は私が生まれ育った新潟とは全く違う場所でしたが、幸い私の周りにいた友人は全国各地から集まった人たちでした。みんな一人暮らしをしていて、相談し合ったり遊んだり、一緒に過ごした年月は忘れられない楽しい思い出ばかりです。

学校の勉強で特に覚えているのは、2年生から所属したゼミでの研究活動です。
『動物看護学生が抱く動物看護職の現状と理想』というテーマで研究を行い、日本動物看護学会で発表をしました。
動物看護学生は、動物の仕事に夢や興味を抱いて学校に入学するのですが、勉強すればするほど、動物だけを相手にする仕事ではない、ということに気づかされます。

例えば、学校で飼育している動物を通して、子ども達がどのように成長していくかということを考えるのも、動物看護の仕事の領域(アニマル・アシステッド・セラピー)です。
動物看護の仕事は、動物を通して"人"とどのように関わっていくか、ということにつながるのだ、ということがわかってくるにつれ、この仕事の魅力と奥行きの深さを実感し、ぜひ自分の個性や学んだことを役立てたい、と思うようになりました。

現在友人の多くは、動物病院や、動物関連情報の出版社など、動物と人に関わる仕事についています。
ゼミで学んだことがすべて仕事に直結するわけではありませんが、基本的な考え方は私たちの中で確実に役立っていると思います。

動物看護の仕事を目指すみなさんへ

動物看護の仕事につく第一のきっかけは「動物が好き」と言うことだと思うのですが、「好き」ということ以外の理由、この仕事を続けていくゆるがない信念は何なのか?ということを考えてみていただきたいと思います。

私の場合は、私を育ててくれた環境や身の回りの人に恩返しをしたい、ということです。
大変な時でも簡単にあきらめたり投げたしたりしない、心のよりどころになる信念を見つけていただきたいな、と思います。

また、一口に動物病院と言っても診療方針や規模など、とても様々です。
自分が目指す方向に合った職場を選ぶことは、とても大切だと思います。
実際に仕事に就く前、動物病院に実習に行かせていただくこともできるので、時間をかけてよく考えて選ばれることをお薦めします。

最後に、仕事は、自分自身の足りないところと向き合う毎日です。
「プラス思考」で明るくがんばっていきたいと思います。


プロフィール
小嶋佳彦(こじま・よしひこ)
小島動物病院
アニマルウェルネスセンター 院長
(アニマルメディカルセンターニイガタ)
獣医師
社団法人 新潟県獣医師会 会員

これから動物看護師の仕事を目指す方は、動物に対しての心構えを中心に考えていらっしゃると思うのですが、実際の仕事は動物だけでは成り立っていません。
飼い主さん=人間を介して動物と関わるのだ、ということを忘れないでいただきたいのです。

動物病院は病院ですから、もちろん動物の病気を治すのが仕事です。
でも治すこと以上に大切なことがあります。
それは「動物が病気にならないような飼い主さんを育てる」こと、また「病気になってしまった動物と一緒に過ごす飼い主さんのことを考える」ことなのです。
飼い主さんと関わる以上、私たち動物病院のスタッフの資質はとても重要だと言うことをどうぞ忘れないでください。

学校での勉強で大切なことは、いわゆる「学問」だけではありません。
現場からみて、学校で充分学んで来てほしいのは「知識 + こころ」です。
こころとは、やさしいきもち、いたわりのきもちです。
動物たちだけではなく、子どもやおじいちゃんおばあちゃん、弱い人たちに手を貸してあげられるようなやさしさ、そして周りの人が気持ちよく過ごせるような生活習慣、些細なことに思えますが、実は動物病院のスタッフにはとても大切な資質なのだと私は思います。

うまくいかないことがあったとき、壁にぶつかってしまった時は、どうぞ、動物看護の道を志した初心、理由を思い出して、がんばっていただければと思います。

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