活動の紹介

専攻科論文

コンパニオン・アニマルの飼い主は、動物看護師の存在・役割
についての認識をどのように変化させていくのか
-インタビュー・データの質的分析-

専攻科 高橋洋太

-概要-

問題:
今日はペットブームと呼ばれており動物を家族や友人として飼育する家庭が増えているが、動物看護師の存在や役割を正確に認識している飼い主が少ないのではないか。そこで、本研究の目的を、飼い主が動物看護師の存在や役割をどのように認識し、また、その認識をどのような機会に変化させたり、動物看護師に何を望んでいたりするのかを明らかにすることとする。
方法:
本研究では質的研究法を用いており、データの収集は8人の飼い主にインタビューを行った。また、データはM-GTA(修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ)により分析を行った。
結果:
飼い主の動物看護師の存在・役割認識の変化プロセスを説明するために、4つの【カテゴリー】と23の[概念]を作成した。飼い主は動物看護師の存在や役割について【曖昧な認識】をしているが、その一方では認識を深めるために[人間の病院からの連想]などの【手掛かりを探す】行動も見られた。そして、様々な体験や経験によって[頼りになる実感]などの【認識の深まり】を見せた飼い主は、現状だけでなく[存在アピールの必要性]などのこれからの【動物看護師の課題】も考えていた。
考察:
本研究によって多くの飼い主は[存在アピールの必要性]を満たすことによって役割や存在感が増すのではないかと考えていることがわかった。動物看護師の認知度の低い原因と言われる「資格の認定と学習の場及び学習内容」「雇用と仕事の内容」の問題はもちろん重要な課題であるが、動物看護師自身を含む病院全体で今日からでも日常的に取り組めることも多いのではないだろうか。

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