活動の紹介

専攻科論文

動物福祉の観点からみた外来種アライグマの捕獲方法と安楽死方法の改善策について

ヤマザキ動物看護短期大学 専攻科
諸隈万喜子

-概要-

問題:
ペット・展示物として導入されたアライグマは逃亡や放棄により野生化し農作物被害、在来種への影響、人獣共通感染症などが危惧されている。捕獲は主に箱罠が用いられ錯誤捕獲や捕獲後の処理方法が問題となっている。本稿では、捕獲や安楽死について行政側、動物愛護団体側にインタビューを行いまとめることを目的とした。
方法:
2009年8月から11月に佐賀県・神奈川県・千葉県行政及びアライグマ捕獲経験者・農業被害者・動物愛護団体へ行った聞き取り調査データとその際にご提供していただいた資料や文献とアライグマに関する記事を基にした。
結果:
行政では、地域により対策や、処理方法も異なっていた。アライグマ捕獲経験者では、エッグトラップは捕獲後の取り扱いが大変危険であるため使用困難とのことであった。農業被害者では、野菜や果物の食害が多く、アライグマに対して強い憎しみがあり、農業する気がなくなったと答える方もいた。動物愛護団体では、外来種駆除は全面的に反対で、人間が連れてきた以上駆除以外で共生するという意見であった。
考察:
処理方法は主に炭酸ガスだが、苦痛が少ない新炭酸ガスの普及が拡がれば良いと思われる。行政・アライグマ捕獲経験者・農業被害者・動物愛護団体の聞き取りを行う中で、お互いの意見を交換し、相手の気持ちを理解した上での対策の提案が必要だと考える。今後もよりよい提案ができるよう研究していきたい。

ページ上部に戻る