活動の紹介

専攻科論文

犬の問題行動に関する飼い主の意識調査

ヤマザキ動物看護短期大学 専攻科

-概要-

問題:
本調査では、一般的に問題行動として挙がることが多い「無駄吠え」「攻撃行動」「破壊行動」「不適切な排泄」「拾い食い」の5つの行動について、実際に一般家庭で飼育されている犬にどの程度見られ、その原因を飼い主はどのように考えているのか調べた。また問題行動とその原因について、自宅で犬を飼育しているヤマザキ動物専門学校3年生を対象に同じ調査を行い、将来動物業界に携わる者と比較することによって、「飼い主の考え」と「しつけについて指導する側の考え」の相違点を調査した。
方法:
ヤマザキ動物看護短期大学に来校したモデル犬クラブ会員計100名に無記名でアンケートを依頼し、配布。また比較対象として、ヤマザキ動物専門学校3年生にアンケートを依頼。問題行動の有無について回答してもらうため、犬を飼育している人に限定し、配布した。
結果:
調査により8割以上の犬の飼い主は、飼い犬になんらかの問題行動があると感じていることがわかった。都内でアンケート調査を行ったためか、問題行動があると感じているうちの半分は、飼い犬の無駄吠えに頭を悩ませている。トレーニングを学んでいる学生と一般的な飼い主を比較した結果、問題行動の原因に対する考え方に、大きな違いはないことがわかった。問題行動の対応として5項目全てにおいて「口頭で叱る」対処法が明らかに多かった。この結果により、褒めるときは褒め、叱るときは叱るというしつけやトレーニングが一般的になっていると推察できる。

また各々の問題行動の有無などを単独飼育と複数飼育で比較した結果、「無駄吠え」や「攻撃行動」など若干、複数飼育の数値が高いものもあるが、ほぼ変わらない数値となった。むしろ、単独飼育のほうが2項目以上の問題行動があると回答した率が高いことが明らかとなった。
考察:
飼い主それぞれが、しつけ方法になんらかのこだわりを持っていることを尊重し、指導できるような動物看護師が求められていることが明らかとなった。

問題行動とは、動物看護師による飼育初期の対応や説明により、ある程度予防することができる行動である。今後、トレーニング方法に関するより専門的な知識を持った動物看護師が増えることが、犬と飼い主との幸せな暮らしに繋がっていくのではないだろうか。

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